2016年 02月 25日
意味不明なニュース報道の姿勢 |
昨年6月に千葉市の路上で自転車を運転中、77歳女性をはねて死亡させた男子大学生に執行猶予付きの有罪判決が出た。
自転車が歩行者をはねて死に至らしめる事故というのは多くもないし、増えてもいない。
だが自転車運転に関する罰則が強化されて間もなくの事故だっただけにマスコミはこぞってこの事故に注目した。
このニュースでやたら強調されていることが以下の通りである。
「女性はね死亡させた学生に有罪 イヤホンして自転車運転」(朝日)
「イヤホン付け自転車運転で死亡事故、男に有罪」(読売)
「自転車死亡事故で有罪判決、千葉 イヤホンして運転中にはねる」(東京)
「イヤホンつけ自転車で死亡事故 大学生に有罪判決」(NHK)
「自転車死亡事故で有罪判決、千葉 イヤホンして運転中にはねる」(千葉日報)
そう、どこの新聞も放送局も、「イヤホンを聞いて運転」という面ばかりが強調されているのだ。
ところがこの事故、実はイヤホンとは何の関係もない。
事故原因は男子学生が「赤信号を無視して時速25kmの高速で対向横断歩道に突っ込んだ」ことである。
それでは自転車に乗る時にイヤホンは違法となったのか?
これもNOだ。元来自転車に限らず、車両は相手のクラクションが聞き取れる状態で走らなければならない。イヤホンであろうがなかろうが、耳を塞いで道路を走ってはいけないのである。
これは逆に言えば、外からの音が聞き取れる程度ならイヤホンで音楽を聴いていても問題ない。
ではなぜマスコミは「イヤホン」を強調したがるのか? それは「イヤホンを聞いて運転することに、横着なイメージを持っている」からだろう。他には考えられない。
だが想像する姿が横着だろうが真摯だろうが、事故原因とまったく関係ない行為を揃いも揃って見出しに持ってくることには違和感を覚える。
しかしこんな報道はやはりまずい。というのも真の事故の教訓、「信号無視をしてはいけない」「横断歩道は歩行者優先」という面こそ肝心の視点にしなくてはならないところがボカされてしまうからだ。
マスコミは「無軌道な若者像」を作ることが大好きである。しかしこんなイメージ型の報道ばかりをしていて本当にいいのか? とあらためて思う次第だ。
自転車が歩行者をはねて死に至らしめる事故というのは多くもないし、増えてもいない。
だが自転車運転に関する罰則が強化されて間もなくの事故だっただけにマスコミはこぞってこの事故に注目した。
このニュースでやたら強調されていることが以下の通りである。
「女性はね死亡させた学生に有罪 イヤホンして自転車運転」(朝日)
「イヤホン付け自転車運転で死亡事故、男に有罪」(読売)
「自転車死亡事故で有罪判決、千葉 イヤホンして運転中にはねる」(東京)
「イヤホンつけ自転車で死亡事故 大学生に有罪判決」(NHK)
「自転車死亡事故で有罪判決、千葉 イヤホンして運転中にはねる」(千葉日報)
そう、どこの新聞も放送局も、「イヤホンを聞いて運転」という面ばかりが強調されているのだ。
ところがこの事故、実はイヤホンとは何の関係もない。
事故原因は男子学生が「赤信号を無視して時速25kmの高速で対向横断歩道に突っ込んだ」ことである。
それでは自転車に乗る時にイヤホンは違法となったのか?
これもNOだ。元来自転車に限らず、車両は相手のクラクションが聞き取れる状態で走らなければならない。イヤホンであろうがなかろうが、耳を塞いで道路を走ってはいけないのである。
これは逆に言えば、外からの音が聞き取れる程度ならイヤホンで音楽を聴いていても問題ない。
ではなぜマスコミは「イヤホン」を強調したがるのか? それは「イヤホンを聞いて運転することに、横着なイメージを持っている」からだろう。他には考えられない。
だが想像する姿が横着だろうが真摯だろうが、事故原因とまったく関係ない行為を揃いも揃って見出しに持ってくることには違和感を覚える。
しかしこんな報道はやはりまずい。というのも真の事故の教訓、「信号無視をしてはいけない」「横断歩道は歩行者優先」という面こそ肝心の視点にしなくてはならないところがボカされてしまうからだ。
マスコミは「無軌道な若者像」を作ることが大好きである。しかしこんなイメージ型の報道ばかりをしていて本当にいいのか? とあらためて思う次第だ。
by leftwing63
| 2016-02-25 09:00
| メディア