それはひょっとしてギャグで言っているのか(笑) |
ここで「暴言」と書いてしまったが、語った内容は以下の通りである。「自民党は好きじゃない」と神社の巫女さんに言われた大西は、
「巫女さんのくせになんだと思った」
と発言したのだ。
報道への圧力発言にはさすがに激怒をした私だったが、今回はなんというか、発言自体が間抜けすぎて失笑してしまうのである。
神道政治連盟という神社系列の団体は自民党に近い存在で、こともあろうか「政教分離」の憲法規定の廃止を要求している。ではどの宗教にも政治に口を挟む権利を認めるのかというとそうではない。自分達、国家神道だけは特別扱いしろという目的なのだから、どこまでも身勝手な団体である。
このこと自体は笑い事でも何でもなく、吉野の吉水神社の宮司が、醜悪なヘイトスピーチをブログにアップするなど、この団体は危険思想の持ち主なのだ。
そして神道関係者の中にはこうした暴走気味の活動を苦々しく思っている人も多い。当然自民党が嫌いな巫女さんだっているはずだ。
だが大西にはカルトがかった自称「愛国者」のいる神社の巫女なら自民党支持で当然、と思っているところが浅はかというか、まともに相手をするのもバカバカしいという気にさせてしまう。
私が所属した組合は共産党系の労働組合だったが、ガチの組合員の中に、民主政権時代の財政再建政策の余波を受けて給料が上がらなかった際に自民党に投票した人がいる。もちろんこれを批判することなど誰にもできない。組合も表向きは「特定政党を応援はしない」(もちろん建前である。実際には強引なまでの共産党誘導があった)と言っているので、この行動を止められはしない。
世の中の支持なんてのはそんな程度のものなのだ。
「この団体に近い者は、団体が支持する○○党を個人でも支持しなければならない」
などと考えている大西のほうが笑ってしまうほど頭の構造がおかしいのである。先の報道機関への圧力問題でも、
「考えが軽すぎるから、ああいう発言が出てきたのではないか?」
と思えてくる。
もし神社に関わる人間はみんな自民党支持で当然というのなら、神社への初詣客は全員自民党支持者ということになる。だがこれは数字的に考えてもあり得ない。
もう少し考えて発言しないとバカに見られるぞ…大西議員にはそう忠告したい。