2016年 05月 13日
かつてはゲーム王国、国産ゲームのガラパゴス化 |
昨年11月6日に「ゲームの属性を人格批判に繋げるべきではない」をアップした。
これは日本で流行しているPCゲームが、世界で通用しないガラパゴスゲームによって占められていることを指摘したものだった。
「艦隊これくしょん」「刀剣乱舞」はそれぞれ戦艦や刀剣を擬人化し、美人・美形キャラにしたものだ。こうしたゲーム自体を「好戦的だ」と批判する声もあるが、左派もプレイしていることや、プレイヤーの大半はノンポリであることなどから、こうした批判は一時置いておく。
それよりも問題なのは、こうしたゲームの閉鎖性というか、広まりのなさというのが気になる。国内だけで盛りあがっているだけであり、これらのゲームは国際的にまったく評価されない代物であることだ。
私の妻も「刀剣乱舞」をしばらくプレイしたが、ゲーム性の薄さからまもなく飽きてしまった。「艦これ」では、ゲームオーバーになったときのバグが報告された。もともとゲームオーバーなど考慮していないキャラゲーなので、こうしたバグに気が付かなかったというのだから苦笑してしまう。
さらに最近では、武器のみならず、機械や城まで擬人化され、美少女となってゲームに登場している。まるで雨後のタケノコ状態といった感じで、「萌え」を売り物とするこの手のゲームが、ほとんどはブラウザ・スマホアプリゲームとして次々に開発・販売されている。お手軽ゲームではあるが、一部はコンシューマにも移植されている。
だが「萌え」が一大市場を作っているのは世界でも日本だけだ。一部のオタクを除けば、日本以外では「萌え」だけでは流行には乗らない。
しかもゲーム性が薄い(皆無?)と言ってもいいゲームが大半なので、プレイヤーは可愛い女の子だけが目的でプレイすることとなる。いくら創作は自由だといっても、これではまったく建設性がない。
コンシューマでもPS Vitaは深刻と思われる。
「萌え」を売り物にした下着・水着・パンチラなどを盛り込んだゲームばかりが多数発売されている(パンツゲーというらしい)。そして小規模のヒットとなるが、これらは消耗されすぐに消えていく。
90年代まで、日本のゲームソフトは世界を席巻してきた。しかし日本のゲームソフトは、今では世界シェアの10~15%程度に落ち込んでいる。任天堂のように、海外依存率73%という企業も含めてさえこの数字なのだから、あとは惨憺たるものだということだ。
世界で通用しなくなって、目先の利益を稼ぐために「萌え」に走り、それがゆえにさらなるガラパゴス化を呼ぶといった悪循環に陥っているのが日本ゲーム界の実情である。こうして負のスパイラルに巻き込まれた国産ゲームの行き着く先はと考えると、怖い考えしか浮かんでこないのだ。
これは日本で流行しているPCゲームが、世界で通用しないガラパゴスゲームによって占められていることを指摘したものだった。
「艦隊これくしょん」「刀剣乱舞」はそれぞれ戦艦や刀剣を擬人化し、美人・美形キャラにしたものだ。こうしたゲーム自体を「好戦的だ」と批判する声もあるが、左派もプレイしていることや、プレイヤーの大半はノンポリであることなどから、こうした批判は一時置いておく。
それよりも問題なのは、こうしたゲームの閉鎖性というか、広まりのなさというのが気になる。国内だけで盛りあがっているだけであり、これらのゲームは国際的にまったく評価されない代物であることだ。
私の妻も「刀剣乱舞」をしばらくプレイしたが、ゲーム性の薄さからまもなく飽きてしまった。「艦これ」では、ゲームオーバーになったときのバグが報告された。もともとゲームオーバーなど考慮していないキャラゲーなので、こうしたバグに気が付かなかったというのだから苦笑してしまう。
さらに最近では、武器のみならず、機械や城まで擬人化され、美少女となってゲームに登場している。まるで雨後のタケノコ状態といった感じで、「萌え」を売り物とするこの手のゲームが、ほとんどはブラウザ・スマホアプリゲームとして次々に開発・販売されている。お手軽ゲームではあるが、一部はコンシューマにも移植されている。
だが「萌え」が一大市場を作っているのは世界でも日本だけだ。一部のオタクを除けば、日本以外では「萌え」だけでは流行には乗らない。
しかもゲーム性が薄い(皆無?)と言ってもいいゲームが大半なので、プレイヤーは可愛い女の子だけが目的でプレイすることとなる。いくら創作は自由だといっても、これではまったく建設性がない。
コンシューマでもPS Vitaは深刻と思われる。
「萌え」を売り物にした下着・水着・パンチラなどを盛り込んだゲームばかりが多数発売されている(パンツゲーというらしい)。そして小規模のヒットとなるが、これらは消耗されすぐに消えていく。
90年代まで、日本のゲームソフトは世界を席巻してきた。しかし日本のゲームソフトは、今では世界シェアの10~15%程度に落ち込んでいる。任天堂のように、海外依存率73%という企業も含めてさえこの数字なのだから、あとは惨憺たるものだということだ。
世界で通用しなくなって、目先の利益を稼ぐために「萌え」に走り、それがゆえにさらなるガラパゴス化を呼ぶといった悪循環に陥っているのが日本ゲーム界の実情である。こうして負のスパイラルに巻き込まれた国産ゲームの行き着く先はと考えると、怖い考えしか浮かんでこないのだ。
by leftwing63
| 2016-05-13 09:00
| スポーツ・娯楽