デタラメを垂れ流したマスゴミと法曹関係者 |
海外でも有名人の性犯罪は時々起きるが、それは1~2日程度ニュースを賑わす程度であり、その後はほとんど報道はしない。日本ではこの事件がなんと半月にわたって延々とワイドショーの愚劣な話題となり続けたのである。
ましてやもはや親離れ子離れしている年齢であれば、海外では親が謝罪して、しかもそれがバッシング対象になるなど考えられないほどの異常な現象である。
この事件で見聞きしたことから想像するに、高畑氏の性犯罪は初犯であること、傷害といっても全治一週間というのはかすり傷に近い程度であることから、これは示談で済む案件だろうと思っていたが、マスゴミはこれを大げさに煽り立てた。
デイリースポーツは徳原聖雨弁護士に「懲役7年程度の実刑」と言わせているし、J-CASTは菊池幸夫弁護士に「懲役6~8年の実刑」、スポーツ報知は田中喜代重弁護士に「懲役8~10年の実刑」と重罰になることを待ち望むような報道を繰り返した。
言っておくが、法律には素人の私でも、今回の事件を冷静な目で見れば、「おそらくは示談で不起訴か起訴猶予。最も重くても執行猶予」と世間相場から考えていただけに、
「この弁護士たちは法律の専門家なのに、どうしてこんなトンデモない重罰を予測したのか?」
と呆れるほどであった。
というより、本当は多くの法曹関係者はそんなに重い罪には問われないと思っていたのかも知れない。事件の詳細を知らない一部の弁護士に、「強姦致傷」という刺激的な言葉を植え付けて、重罰をわざと言わせたのではないか?
あるいは答えてくれた法曹関係者の中で、最も重罰を答えてくれた人物の回答を流したとも考えられる。
今回、注目したいのは高畑氏の弁護人が「強姦致傷罪は被害者の告訴がなくても起訴できる重大犯罪であり、悪質性が低いとか、犯罪の成立が疑わしいなどの事情がない限り、起訴は免れません」と声明を出している点だ。
これは高畑容疑者が「不起訴を金で買った」という中傷を避けるための苦肉のコメントではないかと思われる。
何しろ逮捕された段階でわかっているのは「強姦致傷」という容疑だけである。これをまるで連続殺人のような大騒ぎをしたのはマスゴミのフライングもいいところだ。推定無罪もクソもあったものじゃない。もうこの国のマスゴミは、こいつらのほうが異常者である。
「是々非々」の姿勢を基本とする拙ブログであるが、甘利氏の不起訴を批判したことで私が評価した郷原信郎弁護士は、「不起訴は妥当。マスコミは推定無罪を無視しており人権問題」と評したのが真っ当な意見であると思う。
だがマスゴミは郷原弁護士のような人物を嫌うだろう。ワイドショーが面白くならないからだ。