DMMの裏側が垣間見えた闇 |
「はちま起稿」のことを知らない人のために少し紹介すると、2008年に設立された時にはまだ個人ブログであった。それが2011年に株式会社KNDの形態をとってからは、いわゆる「ゲハ」ブログとして立ち上がる。「ゲハ」とはゲームハードのことである。
現在ではゲーム以外の話題も取り上げ、ニュースのまとめサイトの形式となっているが、ゲハブログは現在も当時の形状を保って残っている。
このはちまの最大の問題点は、ゲハブログ時代に行ってきた無数の悪行にある。はちまは露骨にソニー系のハードに肩入れし、ゲームハードのライバルとなる任天堂とマイクロソフト(以下MS)に対しては誹謗中傷の数々、さらには誤報から明らかにデマとわかるものまでを平気な顔をして掲載してきた。著作権の無視も問題視されていたが、これまでは個人ブログの範疇とされてきたため、強硬な態度に出られなかった。
一部のゲーム会社とも親交を持ち、ゲーム界では「黒い交際」としてしばしば指摘されたものだ。
ニュースサイトとなった今もはちまはネトウヨやトロールの巣窟状態であり、ゲームでのコメント欄は任天堂叩きにあふれている。MS社叩きは減ったが、これはMSのゲーム影響力が日本では低下したからに過ぎない。
相変わらずの姿勢にはちまは「ゲーム系迷惑サイト」との烙印を押されている。
「「保守速報」に似る嫌われブログの傾向」でも書いたが、星井氏によるアンケートではちまは嫌いなまとめブログの1位になっている。嫌われてもアクセスを稼げば勝ちの世界であるネットではこうした先鋭化したサイトが現れやすい。
DMMが悪質なのは、はちまがこうした違法まがい、ステマ・ネガキャン・ヘイトの巣窟であることを知らなかったはずはないことだ。DMMがはちまを入手したのは16年の1月、この時点ではすでにはちまが悪質サイトであることは広まっていた。
DMMはこうした反社会的ともいえるサイトの運営に手を貸していたことの道義的な責任がある。またはちまはゲームを中心にステマやネガキャンを数多く行ってきた疑惑がもたれている。こうしたサイトと知りながら買収したことから、DMMに何らかの意図があったことは確実視されている。
はちまの月間PV数は1億7千万とも言われる。ニッチで悪質でありながら巨大サイトとして居座ることができることこそネット社会の闇なのだろう。