偽証罪を乱用すれば権力によるスラップだ |
陰謀論まんまの辻元清美議員への標的変えもうまくいっていない。当然だ、あんな稚拙なデマに騙されるのは脳ミソがミイラ化したネトウヨくらいのものだ。
逆に自民党は失態を続けているし、そのさらに上を(下を?)いくのが維新だ。この2党の森友疑惑における不様はもう笑うしかない。携帯が水没したとか、あまりの苦しい言い訳には恥の上に恥を重ねるようだ。
そんな自民党だがやはり沈静化を向かわせるためには籠池理事長に全責任を押しつけるのがベストだと考えているようだ。
というのも党内から籠池を偽証罪で告訴しようという動きがあるのだ。いやそれは無理筋だろうという声もあり、事態がどう動くのかは今のところははっきりしない。
証人喚問では自民と維新の下地が「偽証罪だぞ!」と恫喝をする場面が多く、明らかに「余計なことを喋るな」という圧力が感じられる。だが籠池は喋ってしまった。そこでこのままでは政権党としての不名誉を受ける自民党が「籠池は嘘をついた。偽証罪で告訴だ」という方向に走るそぶりを見せている。
さすがに現在のところ、「偽証罪を問うのは難しい」と述べているようだが、いまだに偽証罪を吠えている輩もいる。そのひとりが極右の和田政宗参院議員だ。BLOGOSに投稿した和田の言い分は陳腐だ。受領証に書かれている筆跡をもって「安倍晋三」の名は籠池夫人の筆跡に似ているとそれだけだ。
何度も繰り返すが、当時の籠池一族は安倍の狂信者だった。なぜその信者が安倍を陥れるようなことをするのか? こういうのを「重箱の隅をつつく」というのだ。署名の筆跡が学校職員だろうが籠池夫人だろうが本質的な問題ではない。極右の汚泥政治家にとって今や籠池はよほど邪魔な存在なのだろう。
しかし自分達で呼んでおいて、自分に不利な証言をしたから偽証罪だというのではまるで恐怖政治ではないか?
以前から検察が証人が検察側の主張と違う証言をしたことを理由に偽証罪で起訴した例が多かった。また検察の有利に証言を運ぶよう「証人テスト」というものの存在もある。これは非常に大きな批判を招いている。同じことを自民党はやろうとしているのだ。
籠池には妄想発言が多い。自校に志望者のふりをして週刊誌の記者が潜り込んでスパイ活動をしているなどとも言っている。だがこれは本人が妄想にかられているだけで嘘をついているという意識はない。
そこを都合良く告訴に持ち込んで揉み消しを計る策動がないかを今後は注視しなくてはならない。