百田尚樹はもはや狂気の領域 |
「もし北朝鮮のミサイルで私の家族が死に、私が生き残れば、私はテロ組織を作って、日本国内の敵を潰していく。」
本当にこの男の頭の中は金正恩化しているのではないかと疑うほど正気と常軌を逸した発言だ。まずひとつひとつ指摘していこう。
アメリカとの戦争となった時、北朝鮮が狙うといっているのは「在日米軍基地」だ。日本そのものではない。百田の家族が米軍基地に接して暮らしているのならそういう事態もあるのだろうが、そんなことはあるまい。
そして米軍基地への攻撃という意味で日本が巻き込まれる恐れを指摘し、それがゆえに在日米軍基地の存在を危険視してきたのが国内のリベラル勢力である。もし本当に米朝戦争、第二次朝鮮戦争が起きたとして、米軍基地が攻撃を受けたとすれば、その責任は散々批判してきたリベラル勢力ではなく、それを無視して推し進めてきた政府自民党側にある。
さらに百田の発言が狂気じみているところを示そう。
「国内の敵を潰していく」という言葉を使っていることだ。もし北朝鮮の攻撃で百田の家族が被害を受けたら、通常はその恨みは攻撃を仕掛けた北朝鮮に向かう、もしくは米軍基地を招いた日本政府に向かうべきだろう。
だが以前から百田の発言をみればそれはまったく違うことはわかる。
なぜなら百田はこれまでにも共産党の志位委員長や民進党蓮舫代表をバッシングしていることだ。
間違いなく百田に対しての「敵」とは国内のリベラル勢力である(民進党がリベラルかどうかはともかくとして、百田はそう思っている)。共産党が半世紀も前から北朝鮮とは対立方針であることなど知らないようだ。
つまり百田にとって北朝鮮からの攻撃などどうでもいい。とにかく自分の思想に合わない者を叩きたいだけなのだ。そしてどんどんその思想は狂気の領域に入りつつある。
何度も書く。このような事態に危険が生じるのは米軍基地があるからであり、それをこれまでしつこいほどにリベラルが批判してきた。それなのに指摘したリベラルを敵視するのは百田が発狂しているからである。
百田を支持する声が多いように見えるのはノイジーマイノリティが目立つだけである。特にネットではそうだが一般人はますます引いている。映画「海賊とよばれた男」が爆死したことでもそれはわかる。
まあ好きなだけ暴走すればいい。一般人は百田から離れていくだけだからだ。