フランチャイズ制を「排他的」と評価するとは |
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gudachan氏はとりわけ広島が嫌いなようだ。広島のどこが嫌いなのかははっきりしないが、とにかく「田舎」だという。しかもgudachan氏はトンデモない珍説を披露してくれているのだ。
『球団の正式名称は「東洋カープ」。日本国どころか東洋の中心地が広島にあると思い込んでいる地元民は多くいることだろう』
本当に何をわけのわからないことを書いているのだろうか?
広島東洋カープの「東洋」の語源はマツダの元社名「東洋工業」にある。こんなことは古参のプロ野球ファンなら常識ともいえることだが、ましてや100万強の人口しかないことなど広島市民だって知っているわけで、最初から広島をバカにしてやろうとして書いているとしか思えない。
地元球団を熱狂的に応援など、メジャーでは当たり前のことだし、多くの球団が一地域に密集している首都圏こそ、本来のプロスポーツのあり方からは逸脱しているのだ。
ここでNPBの採用しているフランチャイズ制について簡単に解説してみる。
フランチャイズ制はその地域における営業の独占権のことである。
昭和の時代、フランチャイズはメジャー型の一都市一球団を理想として導入された。それでも名古屋と広島に1球団ある以外はすべて在京・在阪球団で理想とはほど遠い状態であった。
1988年、南海がダイエーにホークスを身売りし福岡に本拠地を移した。その後は日本ハムが札幌に移転、新生球団の東北楽天が仙台に本拠をかまえ、理想とする形に近づいてきた。その都市・地方に受け入れられる土壌作りを主目的としたものだ。
現在では7つの地方に12球団が分散され、それぞれが人気を博している。そしてこれこそが「地域に密着したチーム」の目的達成だったのだ。メジャーリーグを見るといい。必ずチーム名の前には都市名が付いている。サッカーも欧州など地域密着型だ。
つまり広島がカープに密着するのは決して悪いことでもおかしなことでもなく、終戦当時から理想としていた姿であるだけのことだ。gudachan氏の言葉をまともに受け取れば、地域色の強い球団は排他的だから存在してはいけないかのようになってしまう。
それでは地域性がまったく表面に現れてこない金太郎飴のような都市になってしまうのだ。
首都圏こそ排他的でない都会と言い続けるgudachan氏に聞きたい。
「江戸っ子は三代続いて江戸生まれでなくてはならない」この言葉に排他性はないのか、と。