2017年 05月 14日
アメリカ人は字幕の映画が嫌い |
何年か前のことで、いろいろ検索しても記事が見つからないのだがこういう話があった。
英語圏ではないある国の映画を、英語と日本語で喋らせ、字幕訳と吹き替えを比較させた(つまりどちらも原版の映画にとっては外国語の吹き替えにした)。すると多くの観客は喋っている言葉が英語であることに気づかず、「字幕版の方が良い」と答えた…。
これは「字幕版の映画の方が上級」と思い込んでいる人たちに赤恥をかかせることになった。
アメリカでは字幕版の映画は嫌がられる。英語の声優に吹き替えて欲しいと思っているのだ。格好よりも実を取るというのがアメリカ人の映画鑑賞の姿勢のようだ。
日本は逆だ。字幕版の映画が好まれ、吹き替え版を選べば「ゆとり世代の映画鑑賞w」などと嘲笑の的になる。
だが実際には先の例のように、字幕付き原語版をありがたいものとして勝手に崇拝しているに過ぎないのだ。
そういう私も若い頃は字幕派だった。映画を字幕で見る「背伸び」がしたい年頃だったのだ。今考えると気恥ずかしくもなる。
見方が変わったのは結婚して子供が生まれ、幼い頃のわが子とディズニーなどのアニメ映画を見るようになってからだ。まだ子供は漢字を読めないので吹き替え版のDVDばかりを借りていた。そうして得た結論が、
「なにも面倒くさい字幕なんか読むことないじゃん」
そう思えてきたのである。と同時に「字幕版を見てこそ通の映画ファン」という人を「なにつまらないことに格好つけてやがる」と思えるようになったのである。
日本ではまだ無痛分娩というものが普及しきってはいない。欧米では無痛分娩は普通に行われているのに、だ。その中には「痛みを伴って産んでこそ母性が芽生える」という精神論が根強いからだと言われる。
すし職人になるには10年に及ぶ長い修行に耐えねばならないと言われてきた。だがそれはある組織によって覆された。「3ヶ月の研修で一人前になれる」と触れこみのその組織は確かに3ヶ月で寿司の人気店を作りあげたのである。
これらを見ていると、日本ではいまだに精神論がはびこっているというよりも、今まで苦労してきたことを否定されることに恐怖を抱いているように思える。
本当はみな「もっと楽をしてもいいんじゃないの?」と思っているのに。
アメリカ人が妙な格好をつけずに「吹き替えが好き」と答えるのを見ているとそう思う。
英語圏ではないある国の映画を、英語と日本語で喋らせ、字幕訳と吹き替えを比較させた(つまりどちらも原版の映画にとっては外国語の吹き替えにした)。すると多くの観客は喋っている言葉が英語であることに気づかず、「字幕版の方が良い」と答えた…。
これは「字幕版の映画の方が上級」と思い込んでいる人たちに赤恥をかかせることになった。
アメリカでは字幕版の映画は嫌がられる。英語の声優に吹き替えて欲しいと思っているのだ。格好よりも実を取るというのがアメリカ人の映画鑑賞の姿勢のようだ。
日本は逆だ。字幕版の映画が好まれ、吹き替え版を選べば「ゆとり世代の映画鑑賞w」などと嘲笑の的になる。
だが実際には先の例のように、字幕付き原語版をありがたいものとして勝手に崇拝しているに過ぎないのだ。
そういう私も若い頃は字幕派だった。映画を字幕で見る「背伸び」がしたい年頃だったのだ。今考えると気恥ずかしくもなる。
見方が変わったのは結婚して子供が生まれ、幼い頃のわが子とディズニーなどのアニメ映画を見るようになってからだ。まだ子供は漢字を読めないので吹き替え版のDVDばかりを借りていた。そうして得た結論が、
「なにも面倒くさい字幕なんか読むことないじゃん」
そう思えてきたのである。と同時に「字幕版を見てこそ通の映画ファン」という人を「なにつまらないことに格好つけてやがる」と思えるようになったのである。
日本ではまだ無痛分娩というものが普及しきってはいない。欧米では無痛分娩は普通に行われているのに、だ。その中には「痛みを伴って産んでこそ母性が芽生える」という精神論が根強いからだと言われる。
すし職人になるには10年に及ぶ長い修行に耐えねばならないと言われてきた。だがそれはある組織によって覆された。「3ヶ月の研修で一人前になれる」と触れこみのその組織は確かに3ヶ月で寿司の人気店を作りあげたのである。
これらを見ていると、日本ではいまだに精神論がはびこっているというよりも、今まで苦労してきたことを否定されることに恐怖を抱いているように思える。
本当はみな「もっと楽をしてもいいんじゃないの?」と思っているのに。
アメリカ人が妙な格好をつけずに「吹き替えが好き」と答えるのを見ているとそう思う。
by leftwing63
| 2017-05-14 09:00
| スポーツ・娯楽