猪野亨弁護士とは到底ウマが合わない |
だがいろいろ氏のブログを読んでいくにつれ、この人ととは決定的にわかり合えることはないと感じた。
まず禁煙の問題である。猪野氏はタバコを吸わない私から見ても狂気のレベルではないか、と思うほどの嫌煙家である。こうした極度に先鋭化した主張をする人には「敵の敵は悪魔でも味方」とする傾向がある。禁煙のためなら中国の独裁的な手法すら肯定している。冗談ではない。あんな強権的な思想に守られた嫌煙なら、多少の煙は我慢したほうがマシである。
さらに猪野氏は宮崎議員の育休取得についても「売名行為」と攻撃していた。だから不倫問題の時は、これが個人的な問題であるにもかかわらず、「政治生命は絶たれて当然」と無茶苦茶な主張をする。刑事責任を負った政治家ですら、長年の謹慎の末なら復帰が許されるのに、犯罪でもない不倫でこの意見は異常である。なにか宮崎議員に対する憎悪の執念のようなものを感じて気味が悪い。
彼にとっては自民党はすべて敵であり、人権に関することでもその主張には100%反対するのが正しいかのような姿勢である。
育休は本来、あらゆる立場の人が取れるべきものであり、第一不倫と育休は切離して考えるべき問題だ。政治家だから取ってはいけないなどというのはまさに逆差別である。
さらには北海道の5区の補欠選挙で、共産党が候補者を下ろさなかったことを罵倒している。そのために票が割れ、民主党が負けると言いがかりをつけているのだ。だがすべての公党は候補者を出す権利を持つ。なぜ民主党のために共産党が引き下がらなければならないのだ? 勝手なことを言うな!
そもそも共産党は「日米安保破棄」の党是を凍結してでも民主党と選挙協力したいとまで述べていたのに、それを蹴ったのは誰の目から見ても民主党である。連合も共産党との連携に反対していた。バカな労組にはバカな政党がお似合いとも言えるが、挙句の果てに前原などは共産党をシロアリ呼ばわりだ。共産党からすれば「ここまで譲ったのにコケにされた」との怒りがあるだろう。
どう考えても間抜けなのは、協力の申し出を蹴った民主党なのだ。それなのに猪野氏は無条件に共産党に引き下がれという。どちらが野党共闘の妨害をしてきたと思っているのだ? 有権者不在の党利党略を行っているのは民主党である。
猪野氏の思想は10年ほど前の「候補者を立てる共産党は自民党の補完勢力」という思考回路と同じである。とんだ間抜けな見当違いのリベラルもいたものだ。
私は左派ながら、左派ブログを批判することも多かった。猪野氏のような左派には近寄ることすらごめんこうむりたい。