トルコクーデター、深く考察しないマスゴミ |
だがひっかるところはないのか? 発生直後にいきなり一般市民に死者数百人という報道がなされたとき、ずいぶん手回しがいい報道だなとも感じられた。
そもそも軍事衝突が続いているはずのイスタンブールに大統領が航空機で乗り入れるなどという行動自体が不自然だ。
以前にも書いたようにトルコのエルドアン大統領は独裁的で金銭的にも黒い噂の絶えない人物だ。その大統領のもとでクーデターが起こった。トルコはNATOの一員だから当然西側諸国はエルドアン政権を支持するだろう。そんな思惑が見て取れる。
エルドアンはかつてロシア機を撃墜した事件に触れ、ロシアに謝罪することで関係改善を図っているという。エルドアンの計画としては、周囲の援護を取り付け、政権を盤石にしたいというもののようだ。そして今のところ、エルドアンの目論見は成功しているといえる。
そしてトルコではクーデター収束後、反対派への大粛清が始まっている。エルドアンはイスラム教の強硬派だが、穏健派への苛烈な締め付けが始まっているのだ。トルコは死刑の再開も視野に入れているという。明らかにエルドアンはこの事件を利用して圧政に舵を取ろうとしている。まるで予定されていたかのようだ。
エルドアンは放送局を軍事力で制圧し、報道の自由を踏みにじった人物である。そのことを周囲の国もマスコミも忘れているのではないか?
エルドアンは今回のクーデターで裁判官の職務を停止した。この後、警察や司法にどのような圧力がかかるか、それによって今回のクーデターの本質が見えてくる部分があるだろう。
それにしてもアホウなのは日本のマスゴミだ。
「暴力によるクーデターは認められない」
このひとことで思考停止している。エルドアンの暴力的な政治も「選挙で選ばれた」から容認するのであれば、少数派などいくら弾圧してもいいことになる。ナチスが選挙で選ばれたのなら、ユダヤ人弾圧も認めるというのか?
なるほど、小選挙区制で無視された半分の国民の意見を無視する姿勢そのままだ。選挙を錦の御旗に掲げるマスゴミには開いた口が塞がらない。
「あちらが悪で、こちらが善」こうした二分法でしかものを考えられないのが日本のマスゴミだ。この事件には明らかに政治的な綱引きが影響しているだろう。少しはマスゴミもそのサカナ並に微小な脳ミソでも働かせたらどうか?