ポスト真実の最先端を走る安倍政権 |
加計学園をめぐる騒動は沈静化どころか混沌さを増すばかりだ。次々に新しい証言もしくは文書が出てきては国会が紛糾する。
もはや本音では誰も安倍の言うことなど真実だとは思っていない。だがしかし…支持率が下がらないのである。
「ほかにいないから」
もう聞き飽きた。
安倍が駄目なら自民党にはまだほかにもマシな政治家ぐらいはいるだろう? 民進党が嫌なら自民党の非安倍勢力を推せばいいではないか。
それと醜いのはサポーターの連中である。こいつらも本音では安倍がシロだとは思っていないはずだ。ではなぜそんな奴にいつまでも政権を任せておくのか?
理由は簡単だ。思想が同じ極右だからである。
ネトウヨ、ネトサポなどという連中はすべて同じだ。イデオロギーが安倍と同一であるというだけで、こんな限りなくクロに近い政治家を推しまくるのだ。
そして安倍の思想的お友達のTBS元記者を強姦で訴えた女性に悪罵を投げつける。
この現象は半年ほど前、世界に影響を与えた言葉に「ポスト真実」が選ばれたのとまったく同じである。
今の日本は真実が力を持たない。どんなに見苦しく言い訳を繰り返しても、それでも安倍を支持してしまう有権者がいる。野党がいくら正論を掲げても、信じたい人の前には無力である。
加計問題を暴露した前川氏の座右の銘は「面従腹背」だという。いや官僚はそうでなければやっていけないともいう。
「面従腹背」、いいではないか。それもまた官僚の手腕なのだ。
真実をねじ曲げられた時、人は怒りを爆発させることがある。前川氏を見ているとそんな雰囲気がある。
さて日本の有権者は今後どういう選択をするのだろうか? 森友に続いて加計でまで真っ黒な言葉を並べる「ポスト真実」にして「リアル嘘」をまだ支持し続けるのだろうか?