女性差別を露骨に叫びすぎの不寛容 |
だが少し冷静に見てみる。中には明らかに「これはまずいだろ?」と言いたくなるものもあるが、多くは「この程度に目くじら立てる必要あるのかいな?」という程度のものだ。
「働く女性のために」「女性の好みに沿った」という表現すら不快に思う人がいるという。
もうこうなってくると、性を表現したCMはなにひとつ打てなくなってしまう。
「中には違う人もいる」確かにそうだろう。だがそれを言い出したら「若者に人気」とか「子供が好きな」というフレーズさえ「中には違う人もいる」で否定できてしまう。
女性専用車両というものをあちこちの鉄道が導入しているが、あれなど男性差別の象徴的な存在だ。ラッシュ時であるのに専用車両は余裕、その他の男性が乗る車両はすし詰め状態。
よくこんな状況を放置して十年以上も平気でいられるな、と私などは思ってしまう。
加えて女性専用車両には独特の広告が掲示されており、これがまた「逆性差別ではないか」と思えるようなものがあふれている。
家事に対しても同様だ。
家事は女性のみがするものではない。その通りだ。で、女性画家時を行っているCMを流せば炎上案件だ。
アニメ版ポケットモンスターでは最近作を除き、主人公一行が旅をする。その中には男性も女性もいる。
このアニメでは炊事係は常に男性である。だがそれによって「男性ばかりが家事をするのは性差別だ」などという声を、いわゆるフェミニストの人達から一度も聞いたことがない。
おかしいではないか?
女性ばかりが炊事をしているのがおかしいというのなら、男性ばかりが炊事係をしているポケモンにも異を唱えなくては整合が取れない。
ネットでは声の大きな1割のマイノリティが目立つ。だがその他の9割は特に問題とも思っていないというのが現実だ。問題と思わない人は積極的に声をあげない。だから炎上ばかりが目立つこととなる。
人気を重視しなくてはならないCM業界などは大変だろうが、そろそろ本当に差別的な案件と、特段問題ないのにただノイジィ・マイノリティだけが叫んでいる案件とは区別した対応に移すべきではないかと考える。