高校野球 丸刈り激増の異常ぶり |
こんな記事がハフポストに載った。
上武大の件は「誰も強制していない」そうである。部則でもないのに220人もの部員全員が丸刈りにするのは異様である。記事内では「同調圧力では?」との問いかけもあるがまさにその通りだろう。こんなものは同調圧力以外の何物でもない。
と思ったら続いて高校野球に丸刈りが激増しているとのニュースも添えられている。
1998年には全体の3割だった丸刈りが、2013年には8割にまで増加していたという。
もちろん高校野球に丸刈りのルールがあるわけではなく、あくまでも「自発的」に行っていることだという。
ハフポストの記事には「丸刈りもおしゃれというイメージができたのでは」と結んでいるが、一部にそういう動きがあっても、8割も同意するとは思えない。
もう削除されて読むことはできないのだが、以前高校野球で丸刈りは必要なのか? というアンケートがされたことがある。
結果は約8割が「必要ない」とのことだった。年代による差はなかった。
しかし以前、部員がはめられてタバコを買わされるところを写真に撮られ、不祥事扱いをされた学校があった。その直後の試合、審判は露骨なまでにその学校に不利な判定を繰り返し、その学校は敗退した。
私が高校野球を嫌いになった原因のひとつでもあるエピソードだ。
つまり高校球児たちは好きで丸刈りにしているのではなく、その方が運営をする大人達に好かれるだろうという空気を読んでいたのではないか?
ひとつの学校が丸刈りにすれば周辺の学校も「試合で不利な判定をされてはたまらない」と嫌々丸刈りにするのかも知れない。
当然のことだが髪型と野球の実力に何の関係もない。それならプロ野球の選手は全員丸刈りのはずだ。
「空気読め」「忖度」こういう言葉が過剰なまでに浸透した日本では、異なる価値観を持つ者はその主張をしにくい。
近年、それが特に強まっているように思える。19年前から明らかに日本人は退行している。それが何ともいえず怖い。